AKBがいる街角で

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AKBの大きなポスターのある街角で僕は10年もの時間を錯覚しているように思えた。
つまり、君とここに来たのではないかということで、ここで君の話すジェーン・エアの話を聞き流した記憶のことだ。君は多分白いコートを着ていて髪型もどうだったかさえ覚えていない。本当はAKBの夢なんかより、君の瞬き一つのほうが一大事件だったのに、僕にはその程度の文学センスすら持ち合わせていなかった。ふとこの場所に雪がないことに気づいて、資本主義しかなくなった東京に引き戻されたのだ。