2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

20181027

ぼくの書くものを創作と読んでいいのかわからないが、今週に関しては何も着手できなかった。敢えて挙げるなら某雑誌へ短歌投稿の葉書をだした。作品以前に字が汚いので通らないだろう。投稿は皆原則未発表作品。その関係もあってこのブログには載せられない…

traveling

英文科の女の子、なんていうのは世間に掃いて捨てるほどいるだろうが、ぼくの車の助手席にそんな属性を持った女性が乗っていることに対して、言いようのない違和感を覚えながら、ハンドルを握っていた。職場の同僚とご飯を食べた後で、たまたま帰る方向が同…

漫画『聲の形』を読む(1)

「さよならは別れの 言葉じゃなくて / 再び逢うまでの 遠い約束」という歌詞があったが、漫画『聲の形』は本当にくるかわからない明日のために、何度も「またね」を繰り返すお話だった。主人公石田将也とヒロイン西宮硝子の間にある共通の言語は「手話」であ…

ドライポイント

夕方には真っ赤な太陽と富士山が見える3階の踊り場から中央階段を降りると公衆電話があって、その横に夏の花を活けた花瓶を描いた精緻なドライポイントが飾ってあった。県の展覧会で最優秀の賞を取ったらしい。三年生の名前が下に記されていて、その人がどん…

断章十三

1998年の京成線は完全週休2日になっていたから、土曜日の朝はガラガラだった。一眠りして目を覚ますと、京成小岩駅あたりで、美しい女が待っていて、ぼく以外いない車両で当たり前のように隣に座った。特に派手な感じもなく、だからといって堅いといった印象…