フィルムカメラ

 

f:id:A-you:20130323200022j:plain

約一年フィルムカメラを使っていなかった。パソコンデスクにAGFAのフィルムを載せたままで、再びフィルムで撮る日が来るのだろうかと考えていた。なじみになったDPE店にも全然顔を出していない。店主が「きれいに撮れているねえ」と褒めてくれたことを今でも覚えていた。

ちょうど桜の咲く季節になって、久々に一眼レフにフィルムを詰めた。久しぶりにあの店で現像してもらおう。写真プリントなんて今となってはなんの興味もないけど、そこだけは僕好みの写真をプリントしてくれる。年に一回だからスキャンもお願いしよう。

変化を言い換えると希望になるのだろうか、寂しさになるのだろうか。わかるのはいつまでも純情主義なんて掲げているわけにもいかず、変化の海を肯定しなければならないことだけだ。駅を降りてDPE店を見ると、数人の男にちょうど解体されているところだった。僕はその場面を携帯のカメラで撮った。